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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第29章 命の重さー盟主の嘆きー
「なるほど・・・
変わりませんねハールマンは‥
良いでしょう、捕獲者が家に入り込み犯し殺す前に殺りなさい‥‥と、言っている傍からですか‥‥」
反射的に身体が動く‥‥
ハールマンよりも早く反対側に隠れている捕獲者に詰め寄り、首を狙って回し蹴り一撃!
『グァァァ!!』
正面から当てたので効果はひとしお、一撃で伸し‥‥いや首の骨が折れましたか、呆気ない。
「・・・
首輪はそのまま‥
ハールマン全員首輪はそのままで?」
「・・・
拘束の首輪は簡単には外せませぬ‥
連絡が行き違い申し訳ありません、捕獲者脱走は42名、騎士階級全員を出し後を追わせております」
「‥‥調和と混乱‥‥」
ハールマンの前に出て来た細身の男が、調和と混乱の賢人‥
ハールマンが私の側に出たタイミングで姿を現しましたか、よくよく考える事。
「お話の方は色欲と倫理が後始末に向かっております、我々は捕獲者を追うのみ」
「私の犬を使ってでも?」
「一番適役かと存じます」
「やれやれ‥‥
42名ですか、バラけられると厄介な人数ですね、少しお待ちなさい」
先ほどの事で補給は十分、そして私は地に手を付け力を発動させる。
「‥‥‥首輪に反応し首輪が光る筈、首輪の光を頼りに追いなさい、闇雲に探すよりも効率的でしょう」

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