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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第29章 命の重さー盟主の嘆きー

「好奇心は時に自身の身の破滅を齎しますよ?
仕方が無いですね、これ以上動かれ面倒事に巻き込まれるのは勘弁して欲しい、佑真の家までは送ります」
「好奇心が無ければ技術者なんかやってられないんだが‥‥そんなに不味いのか?」
「余計な物を見れば本当に死にますよ?
とは言え、何故動いているのかすら私も分かりませんし、今のままでは私ですら攻撃される恐れがあります‥
‥‥誰か知らぬが本当に面倒な事‥‥」
「???」
「いえ、さっさと行きましょう佑真」
噴水から立ち上がり、佑真の家の方向で尚且つ気配が少ない場所を選択し歩き出した‥
もし出会しても、撃退すれば済む事なのだが、それには少々数が多すぎるのもまた問題。
(せめて見知っている気配があれば話が早いんですがね?)
階級持ち全員が私の顔を知っている訳も無く、更に一番の特徴である瞳の色を変えている今の状態‥
そして武器は携帯しておらず、遭遇すれば格闘戦‥‥その前に誰か見付けたい。
「人が‥‥居ない‥‥」
「当たり前です、誰でも被害は被りたくありません、ミュンヘンの通例です」
「暗黙の了解ってやつか‥‥」
「昔から‥‥」

