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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第29章 命の重さー盟主の嘆きー
「・・・何か用か?」
「女を1人、出来れば裏が良い」
「ほう裏を知っているのか、好みは?」
「散々凌辱された女を‥‥
もし殺してしまった場合は?」
「料金5倍それが相場」
「良いですよそれで‥‥」
「だったらこっちだ」
私やルークがこの娼館に出入りしていたのは、もう70年は前の事‥
今回は一見を装い、男の後を素直に付いて行く事にした。
(建物内はさして変わらず‥
という事は地下のSM部屋も変わらずの可能性が高い)
私の考え通りに男は地下への階段を下る、そして入った部屋は昔と変わらず男達の暗い欲望の溜まり場。
「地下の女1人前払い」
「小切手でも?」
「構わない、意外に上客だ」
小切手を使うような連中は、あまり此処には来ないよう‥
昔は名士などが使っていたが、時代と共にこの場所も変化したよう、いや変化する方が当たり前。
「確かに‥‥
好きな女をどうぞ」
「言われなくても‥‥」
男から解放され中を歩いて見れば、相変わらずSM紛いの拷問の数々‥
鎖、木馬、回転水車‥‥女達も無惨な光景。
「・・・・・・・」
その中から私が選んだのは、傷だらけで踞っていた女‥
瞬間的に後が無い事を悟った、だからこの女にした。

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