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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第28章 日本という国ーもう1つの祖国ー

会って見たらと言われても、接点を作るのは毎回苦労する事の1つ。
居城に居る内に、簡単に朝比奈悠真の経歴を調べた‥
国が推奨するプロジェクトの一環でこの国に来ていて、妻とお腹の中に子供あり、勤務研究態度は真面目だが、研究者故なのか時々とんでもない事もやる。
一番取っ掛かりが掴めないタイプであり、学者は気難しいのもまた多いのが特徴‥
始め研究員として潜り込もうと思ったが、学者技術者に研究員は都合が悪い‥
次に考えたのは女性の誘惑だが、妻を独国に連れて来るほどの愛妻家で、この線も消した。
「思った以上に難しい‥
こう‥‥接点になりそうな趣味か興味でもあれば簡単なんですがね」
報告を見る限り、私に合いそうな接点というものが無い‥
パラパラと上がった報告を読んでも、良い案が浮かばないとは‥‥
「・・・何か・・・
人なんですから、何かは接点がある筈‥
無ければ作る?昔のアドルフのように??」
救う・助ける・手を差し伸べる
人が強烈に相手を記憶する要素。
アドルフの時は、命を狙われたのを助けるという自作自演で信頼を得たが、今のご時世でそんな危ない行動もなかなか出来ない。
「本当に‥‥‥
いやこれは??」

