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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第24章 遠い過去-大地の記憶
故郷という懐かしい感傷に浸っていたせいなのか‥
それとも、この場所に人など来る筈も無いという油断だったのか・・
私は私に向けられた、その殺気に気付くのが遅れてしまった!
"ザシュ!!"
「・・・っっ!?」
獣??
いえ、違う‥‥これは人間‥‥
「・・盟主!?」
「・・・どうやら人が居たようですね‥
少々人とは言えないような雰囲気ですが・・・」
ボロボロの服‥
放置しっ放しのボサボサの髪‥
人間より獣に近いような動き‥
だが、手に持つナイフは、異常なほどに磨かれ私の腕を掠めて行った。
「何者なのか‥
その前に、危ないですから取り押さえましょう‥
ですが身体能力が普通の人間以上ですから、注意して下さいルーク」
「分かりました盟主」
私に一撃を入れた後、間合いから離れ野生じみた目で私達を睨み付ける人間。
まだこの様な本能のままに行動する人間が居たとは、私でも少々驚き‥
それは追々、先ずは捕まえなければ話にならない。
「・・・ヴヴヴ・・・
・・・オカセ・・・コロセ・・・」
「本当に原始的な‥
さあ、どう捕まえますかね?
半殺しくらいしても大丈夫のようです」
「・・・・・盟主・・・・・・」
おや?
ルークは呆れていますが、私は変な事を言ったでしょうか??

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