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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第22章 現実と悲しき別れ
この際2人の声には耳を塞ぎ、そう思ってまで自分の部屋に戻って来たのには訳がある。
私の部屋にある電話‥
これには少々細工があり、ミュンヘンの拠点からと交換手が勘違いするように仕掛けられている。
だから此処で電話を掛ける、ベルリンにナチ党本部内のある場所に。
『・・・
どうしたゼクス?
ミュンヘンだろう??』
「ええ、ミュンヘン詰めですよ‥
こちらはこちらで、残っているナチ党員の整理の為、まあそれは良いです上手くやっていますから」
『指導者は、ベルリンに戻したくて苛々しているがな』
「・・でしょうね・・
今日ヒムラーに連絡したのは、少々お願いがあるからです‥
個人的に近いですが」
『珍しい‥‥
俺に頼まずとも、何でも出来ると思っていた』
何でもは、かなり誤解だと思うが、此処は敢えて黙っていた方が良い。
「お願いというか、用件良いですか?」
『・・・ああ・・・』
さて、どうやって言えば良いのやら・・
「・・・
ヒムラー、戦争の裏で非人道的実験をしていますね?」
『・・・
正確には俺では無いが、親衛隊の内に入るのは確かだ』
「その実験に私を‥‥正確には私の血を使い、廃れた種族が再生出来るかどうか実験して欲しい」

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