この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
契約的束縛外伝・自由への扉ー
第20章 テレーザと中央施設
テレーザが部屋から出る時は流石に隠れたが、私はエルンストの前に姿を現す事を決めた。
それに今の会話の内容も気になるところ‥
エルンスト・クラフトもまた国外逃亡を企てている、それもロシアの中央施設へ。
「・・・どうして此処へ?」
「その理由を問いますか?エルンスト??」
「・・・いや、君が来たという事は気付いたのだろう?」
「ええ‥‥
私に渡している資料と、本来とは食い違いがある‥
何故裏切るような真似をしました?」
「何故か‥‥
・・・生き残りたいが為、これが理由‥
私のホロスコープはもう余裕が無い、だが独国以外に行けば残れる可能性がある」
「Cross sels‥
そう言っていましたね?」
机で落ち着きを放っているエルンストを無視し、私は割とお気に入りである窓辺に腰掛ける。
「独国とは違うCross selsと聞いている‥
だから賭けた、あの女は星詠みに興味を示し、私が解析した正確な情報を渡す代わりに、ロシアのCross selsへと望んだ」
「・・・
愚かですね貴方は、もう少し利口と思っていましたのに‥
覚えていませんかエルンスト、ミュンヘンに居た頃、私は耳にピアスをしていた、それがCross selsの階級ピアス‥
ミュンヘンであのピアスは有名‥‥まあ免罪符とも言うんでしょう」

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


