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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第17章 2人のアドルフ
「・・ロシア人、随分と介入する・・」
どの国でもスパイは居る、勿論この独国にもCross selsにも‥
最近のアドルフの不可解な言動が、スパイを呼び込んでいるくらいは理解出来る。
時が経つにつれて、アドルフの言動は支離滅裂を極め、だが真実になるのだから支持率も高い。
(傲慢なアドルフは何処までやる気やら‥)
今のバランスで言えば3対7‥
本来のアドルフより、傲慢なアドルフの方が優勢。
だが傲慢もなかなかのもので、肝心なところは本来のアドルフに任せる‥
全くかなりの知能犯振り。
(構わないですが‥
傲慢の方が本当のカリスマ星)
これを知っているのは私だけ、いやエルンストも僅かながら気付いているよう‥
暗示を掛けたのはエルンスト、それを裏で細工したのは私。
「やれやれ‥‥」
「・・コンラート様?」
「テレーザどうして此処まで?」
テレーザはこの最奥のシェルターまで追い掛けて来た‥
そこにどんな理由があるかは知らないが‥‥
「コンラート様が、この場所を基点としていると聞いて‥」
「私は特殊ですから、自分の場所が無いんですよ‥
ですからアドルフにお願いして、この場所を使わせて貰っています‥私らしいでしょう?」
「この様な地下深くなど、コンラート様に似つかわしくありません」
「さあ・・
思っているより居心地は良いんですが‥
それに誰も来ないのが良い・・」

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