この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
契約的束縛外伝・自由への扉ー
第16章 一夜限りの花嫁ー幻の夜会ー
「薔薇‥好きなのかパウリーネ?」
「好き‥‥
棘は沢山あっても、何故か惹かれちゃうんです‥
綺麗じゃないですか、沢山の赤い薔薇の花って‥‥」
考えて見れば、自分はパウリーネの事を何1つ知らない‥
好きな物、嫌いな物、主義主張、今までどうして来たのかも。
見た目だけのパウリーネだけを見て、自分は1つも知ろうとしていなかった、事に今更気付いた。
「薔薇の花束は‥綺麗だよな‥他は?
俺‥パウリーネの事、もっと良く知りたいと思う」
「ルークさん・・」
「何も知らないパウリーネの事‥
愛してる女性の事が知りたいって、普通の事だと俺は思うんだけど?」
「そ‥そうよね‥
私もルークさんの事、殆ど知らないもの‥‥」
躰の関係から始まったが、こうして好きになってしまっただけに、相手の事を少しでも多く知りたい。
盟主は全てご存じだろうが、自分に言う事は無い‥
それは先ほどの発言で明らか。
「ちゃんとパウリーネの口から聞きたいんだ‥
その代わり俺も話すから、と言っても俺の方はそう多く無いけどな‥‥」
「それでも良い‥
ルークさんの事が知りたいって、私も同じ事を思ったの‥‥
本当は此処からなのに‥‥くすくす‥‥」
「出逢いが出逢いだったからまあ‥
でも、話す機会はこれから幾らでもある、俺もパウリーネも‥‥」
「はい、ルークさん‥」

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


