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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第15章 愛のピンクサファイア
"コンコン・・・"
「失礼します盟主・・」
「おや?
早々に出戻って来ましたね」
「・・女性の迫力に負けたというか‥
とにかくメイド達に追い出されました‥‥」
昨日と違い盟主はソファーに座り、外の喧騒など無視で本を読んでいたよう。
「ああ‥
彼女達は元騎士階級予備軍ですから、忠実にパウリーネに尽くし守るでしょう」
「階級昇格に失敗した‥‥」
「ええ‥
無階級といえども実力は確かな女性達‥
本当は外に使おうと思っていたんですが、パウリーネに回しても何ら支障はありませんよ」
無階級とて、階級昇格のチャンスはある‥
とはいえ昇格出来るのはごく僅かであり、一度昇格のチャンスを逃せば二度は無い。
その有望な‥落ちても才能豊かな落第者に、盟主は目を付けていた‥
自分だって初めて知った。
「良いんですか、そんな貴重な戦力を‥
盟主のお役に立ってこその無階級‥‥」
「構いませんよ‥
候補はまだまだ沢山居ます、その中の数名をパウリーネに付けても誰も文句は言いません‥
なにせパウリーネの扱いは、賢人達ですら気付いていなかった‥つまり私の命に背いた事になりますからね」
「知らなかった・・」
「調教と拷問が、巧妙に隠匿していたようです‥
誘惑と欲望、色欲と倫理は知っていたようですが‥‥」

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