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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第15章 愛のピンクサファイア



感動に抱き締め合っているのは良いが、盟主に彼女を休ませろと言われたんだった。


パウリーネの方も、相当の負担になったんだろう‥
あの状態から普通に戻すなんて、やはり盟主にしか出来ない技。



「ずっとこうして居たいけど‥」


パウリーネを離して、自分は動き始める・・


先ずは、もう必要無い鎖と足枷‥これを開錠しパウリーネを抱き上げ、一度バスルームへ‥



「ルークさん?」


「ゆっくり湯に浸かった方が良い」


持ち上げたら分かった、数年でパウリーネの躰はかなり痩せている事に‥


盟主の手前、客間は変えられ無かったかも知れないが、扱いは最低だった‥それがよく分かる。


湯を溜めている間に自分も軍服を脱ぎ、パウリーネと一緒に入る事にしたのだが‥‥



「ルークさんも一緒!?」


「変?
俺も朝から車を走らせてばかりだったから埃っぽくて‥
それに大扉の埃をいいだけ被った‥‥」


そうだ‥トドメの大扉の埃‥
急いでいたので揃って無視したが、あの埃の量は尋常じゃ無く‥頭からしっかり被ってしまった訳で‥‥



「は‥恥ずかしいけど、そういう理由なら‥‥」


「此処で恥ずかしがられると‥‥俺の方が照れる・・・」


モジモジと後ろを向かれると‥
自分にだって羞恥心はあるんだけど‥困った・・・



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