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***堕散る(おちる)***
第34章 step34 二十八段目 B4階 約束の日
「ん…お…しぃ…」
「そうだな、香りだけだから、蓋したらわからないな。」
ルリが笑っていた。
そして、俺が支える手に手を重ねてきた。
懸命さが可愛いい、守ってやりたい。
これを愛おしいと言うのだろうか…
ルリはちびちびとお茶を飲む。
熱くはないだろうが、ストローで飲むには少しずつしか飲めないのだろう。
その間、ずっと手は重なったままで、一口飲む度に俺を見上げて美味しいと顔で表現した。
ゆったりとした新しい時間が流れた。
シー…シー…
「うん、行っておいで、終わったら呼べばいいから…」
ワン…
ルリは降りていざって脱衣場に向かった。
「はうと…はうと…」
「ん…今いくよ。」
「ついでに風呂に入っちゃおうか。」
ルリを抱えて風呂に入る。シャンプーハットも買ってきてもらってあった。
ルリに被せてやって体を洗い湯船に浸かる。
無防備に寄りかかってくるルリに触れたくなった。
ルリが何も言わないのをいいことに、湯面に揺れる乳房を触れていた。
「さあ、寝ようか。」
ワン…
ルリは寝室に行き、ベッドの脇の床面に伏せる。
いつもそうやって寝かされていたのだろう。

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