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第35章 新田 桜子
「さ、お披露目に行きましょうか!」
和室を出かけたところで、
「あ、ちょっと待って!」
お母さんが床の間に生けてあったお花の中から、寒牡丹を抜き取り茎をちょんと切って満希の髪に刺した。
メインの牡丹が抜かれた床の間の花は何だか間が抜けてて。
「いいの、お母さん…」
と呆れたら、
「だってこの方が可愛いじゃない!床の間の花はまた足せばいいわよ。コレ庭の牡丹だし。」
「だったら庭で切ってくれば良かったんじゃ…」
「今目に付いたんだもの。」
お母さんはやっぱりお母さんだった…そういうところ、全然変わってない。
和室を出かけたところで、
「あ、ちょっと待って!」
お母さんが床の間に生けてあったお花の中から、寒牡丹を抜き取り茎をちょんと切って満希の髪に刺した。
メインの牡丹が抜かれた床の間の花は何だか間が抜けてて。
「いいの、お母さん…」
と呆れたら、
「だってこの方が可愛いじゃない!床の間の花はまた足せばいいわよ。コレ庭の牡丹だし。」
「だったら庭で切ってくれば良かったんじゃ…」
「今目に付いたんだもの。」
お母さんはやっぱりお母さんだった…そういうところ、全然変わってない。

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