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第25章 新田 誠治 ー プロポーズの後 ー

朝、昨夜の残り湯を温め直して2人で風呂に入り、桜子さんが髪を乾かしている間に、朝食の準備をする。
と言っても、食パンを焼いて、目玉焼きとコーヒーだけの、簡単なモノだけど。
そんないつもの食卓が、好きな人と2人、ってだけでこんなにも美味しく感じる、てことを久々に思い出した。
…響子のことももちろん好きだったけど…付き合いが長い分、こんな新鮮さはなかったな…学生時代に戻ったみたいだった。
30超えて、こんな気持ちを味わえるなんて思いもしなかったけど…
軽く朝食を済ませて、シーツ類を洗濯し、実家に子供たちを迎えに行く前に、桜子さんが昼飯を作ってくれた。
料理をする訳じゃないけど、週末には子供たちに何かしら食べさせないといけないから、食材は買い込んであった。
カレー、シチューくらいなら、ルーの箱の分量通りに作ればなんとか作れるけど、あとは基本焼くだけとか、なんでも味噌汁にぶっ込みで。正直美味いかと言われるとそうでもないし、正直な子供にはおばあちゃんのごはんの方がおいしい、と言われる。そりゃそうだろ、俺だってそう思うよ!と半ギレになりながら、なかなか上達しない。
と言っても、食パンを焼いて、目玉焼きとコーヒーだけの、簡単なモノだけど。
そんないつもの食卓が、好きな人と2人、ってだけでこんなにも美味しく感じる、てことを久々に思い出した。
…響子のことももちろん好きだったけど…付き合いが長い分、こんな新鮮さはなかったな…学生時代に戻ったみたいだった。
30超えて、こんな気持ちを味わえるなんて思いもしなかったけど…
軽く朝食を済ませて、シーツ類を洗濯し、実家に子供たちを迎えに行く前に、桜子さんが昼飯を作ってくれた。
料理をする訳じゃないけど、週末には子供たちに何かしら食べさせないといけないから、食材は買い込んであった。
カレー、シチューくらいなら、ルーの箱の分量通りに作ればなんとか作れるけど、あとは基本焼くだけとか、なんでも味噌汁にぶっ込みで。正直美味いかと言われるとそうでもないし、正直な子供にはおばあちゃんのごはんの方がおいしい、と言われる。そりゃそうだろ、俺だってそう思うよ!と半ギレになりながら、なかなか上達しない。

