この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
日は昇り、日は沈む
第6章 ひなた村の太陽
フミは、抜け落ちた銀色のレバーと、壁にめり込んだ5つのボタンを見つめていた。
「さて、そろそろ帰ろうか、日も陰ってきたことだし」
外を眺めていたスタッフ達が、急に機材を片付けはじめた。
「あ、その着ぐるみ脱いでくださーい」
ゆるキャラになって遊んでいた女性達が、はっとして被り物から姿を現した。
「もう取材は終わりですか?」
丸子が残念そうな顔で、マサルに青の着ぐるみを手渡した。
「ええ、結局夢見さんの動画がデタラメだったとわかりましたので」
「え?」
タカオがぽかんと口を開けた。
レポーターの月野が改まった表情で皆を見渡し、静かに口を開いた。
「ひなた村の皆さまには本当に良くして頂いて……。こんなに静かな村に大勢で押しかけてしまって申し訳ありませんでした」
「さて、そろそろ帰ろうか、日も陰ってきたことだし」
外を眺めていたスタッフ達が、急に機材を片付けはじめた。
「あ、その着ぐるみ脱いでくださーい」
ゆるキャラになって遊んでいた女性達が、はっとして被り物から姿を現した。
「もう取材は終わりですか?」
丸子が残念そうな顔で、マサルに青の着ぐるみを手渡した。
「ええ、結局夢見さんの動画がデタラメだったとわかりましたので」
「え?」
タカオがぽかんと口を開けた。
レポーターの月野が改まった表情で皆を見渡し、静かに口を開いた。
「ひなた村の皆さまには本当に良くして頂いて……。こんなに静かな村に大勢で押しかけてしまって申し訳ありませんでした」