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日は昇り、日は沈む
第4章 ひなた村一大事1
「み、皆さん早く立て看板を……」
「お、おう!」
ドタドタと店の出口に向かう住民達に、「敵は近いぞ!急げー!」と鼓舞するマサ爺。
杖と看板の両方を支えにして、マサ爺はよたよたと歩く。
「マサ爺は俺と海岸に」
「うむ、くるしゅうない」
タカオはまたマサ爺をおぶって海岸へと駆け出した。
蜘蛛の子を散らすように皆が駆けてゆくのが見える。
「よしっ」
タカオはマサ爺を砂浜におろし、男達と手分けして、看板10本を等間隔で砂地に立てた。
半分は陸に向け、半分は海に向けて。
バラバラバラバラ……
ヘリコプターが、近付いて来た。
「お、おう!」
ドタドタと店の出口に向かう住民達に、「敵は近いぞ!急げー!」と鼓舞するマサ爺。
杖と看板の両方を支えにして、マサ爺はよたよたと歩く。
「マサ爺は俺と海岸に」
「うむ、くるしゅうない」
タカオはまたマサ爺をおぶって海岸へと駆け出した。
蜘蛛の子を散らすように皆が駆けてゆくのが見える。
「よしっ」
タカオはマサ爺を砂浜におろし、男達と手分けして、看板10本を等間隔で砂地に立てた。
半分は陸に向け、半分は海に向けて。
バラバラバラバラ……
ヘリコプターが、近付いて来た。