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イケないキミに白い林檎を
第19章 もっとたくさん教えて…

「はい。美味しいです……」
甘いのは分かる。でもドキドキするせいで味があまり分からない。
私の反応を伺いながら、楽しそうに食べさせくるソラ先輩。
彼に向ける恋心が味覚を鈍くしている。そんな気がした。
食べさせられたり、食べさせたりしてアイスのカップが空っぽになった頃。
室内の温度は薄着でもいれるくらい温かくしているのにブルッと体に寒気が走る。
「なんだか寒くなってきました。舌も冷え冷えですし。あはは……、ちょっと食べ過ぎたかもしれません」
「そんなに冷たくなったの?どれどれ」
唇を重ねられた後に呼吸をすると、その隙にまた強引に奪われた。
アイスで冷たくなっていた舌の表面に温かい舌が触れて、私の熱を探るかのように動かされていく。

