この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
契約的束縛・誘惑なる秘密
第12章 香港ー記憶の彼方
「オッチャン!
適当に食えるやつ!!
あ、女だから脂っこいもんはダメか?」
「なんだウードゥ、男かと思ったら女連れなのか‥‥
相変わらずお前というヤツは‥」
「別に良いじゃねえか女連れでもよ」
「‥‥‥‥‥‥‥‥」
完全に私を抜きにして進む話、それにしても男には見えているんだね、この変装って‥‥それだけは評価かな?
「悪いとは言っとらん、だがな‥‥‥」
「待て待てオッチャン!
そこから先は言いっこ無しだぜ?
人が良い気分に浸ってるってのに、ぶち壊しだろうが」
「???」
何‥‥を言いたかったんだろう?
如何にも中国という感じの、少し恰幅の良い店主さんだけど‥
なんだろ‥‥目付き、そう目付きが鋭く普通では無い感じ。
「・・ほら、女でも沢山食べないとな‥
ウードゥみたく食ってるのかいないのか、分からんようになったら終いだぞ?」
「余計なお世話だオッチャンっ!
‥‥と‥‥とりあえず食えよ、此処の肉料理は九龍じゃ一番旨い」
「え‥‥と‥‥
遠慮なくご馳走になります」
海外に出てから1つ覚えた「いただきます」の掛け声は日本の風習‥
今の私はドイツ人なんだから、いただきますは無し、言い回しが大変だけど随分慣れたとは思う。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


