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契約的束縛・誘惑なる秘密
第8章 2人の盟主国外へ‥‥
本郷さんとの久し振りのセックスで、すっかり料理中だったのを忘れていたのは言わないお約束‥
勿論食べたよ?
かなり大変な事になっていたけれど。
仁科さんと宮野さんが帰って来る前に、ちゃんと後始末はしたからね?
失敗料理の方は全く疑っていなかったもの。
「寝みぃーー
ショーが終った後までこき使うんだよなぁ‥‥」
「ケアから売買までですからね、それまでやると朝になってしまうんです‥
宮野は寝て下さい、私は‥‥一度居城に行って来ます」
「居城に戻るんですか仁科さん?」
どうして?
やっぱり公園の事??
なんで話してくれないの仁科さん!!
「‥‥美波‥‥
夕方までには戻りますから、その後で話をしましょう」
「‥‥‥‥‥」
少し辛そうな仁科さんの瞳に、私は何も言えなくなる‥
だって‥‥こんな瞳をする時の仁科さんは、仁科さん自身の過去が関わっている時。
日本に居た時も、仁科さんの過去‥‥つまり盟主が関係していた時に、こんな瞳をしていたのを覚えている‥
悲しそうな、泣きそうな、辛そうな瞳‥‥深く印象に残る瞳。
また1人で抱えるの?
それとも夕方ちゃんと話をしてくれる??
みんな仲間なんだよ仁科さん‥
仁科さんだってそう思っているのに、どうして。

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