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暁の星と月
第12章 堕天使の涙
薄暗い廊下を、背筋を伸ばし美しい背中を見せ、ゆっくりと立ち去る大紋を、月城はいつまでも見送った。
…暁の初恋のひと…初めてのひと…
大紋はやはり大きな素晴らしい人間だった。
…自分が彼に勝てるのか…
全く自信はない。
…けれど…
…私は暁様を愛し続けてゆく。
例え世界が終わっても、暁様のお側を離れない。
…もう二度と暁様を一人にはしない。
ソファに置かれた白い薔薇の花束をそっと手に取る。
美しくひそやかに薫り高く咲き誇る薔薇の花は、大紋の暁への切ない恋の形見のようだった。
月城はその花束を大切に抱き上げ、愛おしげに見つめ続けたのだった。
…暁の初恋のひと…初めてのひと…
大紋はやはり大きな素晴らしい人間だった。
…自分が彼に勝てるのか…
全く自信はない。
…けれど…
…私は暁様を愛し続けてゆく。
例え世界が終わっても、暁様のお側を離れない。
…もう二度と暁様を一人にはしない。
ソファに置かれた白い薔薇の花束をそっと手に取る。
美しくひそやかに薫り高く咲き誇る薔薇の花は、大紋の暁への切ない恋の形見のようだった。
月城はその花束を大切に抱き上げ、愛おしげに見つめ続けたのだった。

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