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第29章 けんちゃんとの日々

「おかしくなれよ。
　俺の前でおかしくなれ」

「もうやだ、お願い、やだーーーー、もう無理、やめてーーーーー」

手の自由が効かないから逃げることも出来ない。
解放されたくて、縛られているところが痛くなる。

これ以上イッたら本当に狂ってしまう。
意識を手放してしまう。

「イクーーーー、またイクーーーー、もうやめてお願い。
　やめてーーーーーーー」

泣き叫んだ。
本当に狂ったように。

やっとバイブを抜いてくれた。
そして呼吸が整うまで抱きしめてくれた。