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【寝取られ】青春の人 佳代ちゃん
第6章 青春の人 佳代ちゃん(6)
言われた通り、俺とA先輩は床で寝たふりの体勢をとり、吉岡先輩と太田先輩はベッドで寝ている佳代ちゃんに近づいていく。
「じゃあ俺こっちで太田そっちな。」
「OK、てかヤバい、テンション上がってきた。」
ニヤニヤと笑みを浮かべながら佳代ちゃんに気づかれないように慎重にベッドの中に入る2人。
ベッドのサイズは結構大きいので、身体の大きな吉岡先輩と太田先輩が入っても少し余裕がある。
もしかしてそれも計算づくで先輩達は佳代ちゃんをベッドで寝かせたのかもしれない。
佳代ちゃんの身体を挟むように前には吉岡先輩、後ろには太田先輩が入る。
「あれ、起きた?」
「まだ起きてねぇけど、そんなに眠り深くない感じだな。」
「てか寝顔可愛いなぁ。」
まるでテレビ番組の寝起きドッキリをしているような雰囲気で小声で話しながら楽しそうな先輩達。
俺はその様子をドキドキしながら眺めていた。
もし、佳代ちゃんが嫌がるような事があれば、止めに入ろう。
それで俺が先輩達に嫌われようが、サークルで孤立しようが別に構わない。
と、そんな事ばかりを頭の中で思考する。
でも正義感が強い自分の姿はただ想像するだけで、実際には先輩達に言われた通り寝たふりをしている小心者だ。
本気で佳代ちゃんを守ろうと思うのならば、今の時点で止めに入るはずなのだから。