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第19章 ー触って？ー（前嶋 有子 15歳）

「どう？綺麗になった？」

心配そうに私の顔を見た池田先輩…

「なんとか、かな？最悪だ！私に痴漢しといて！！」

ビクンッ…

「痴漢？」
「うん。」

数日前から電車の中で痴漢されてた事を恥ずかしかったけど、喋りながら学校に向かった。

「ねっ、されてた時、どんな気持ちだった？」
「えっ？やだ！言わない！」

『まさか、気持ち良かっただなんて、言える訳がない！』

「そっか。女の子だもんね。じゃ、今度されたらさ、勇気出して、その腕掴んでみなよ。面白いと思うよ？」

先輩が、なんでそんなことを言ったのかは、わからなかったが…