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狂い咲く花
第37章 三、ハハミズキ - 私の想いを受けて下さい。
父様と葉月とで交互に抱きながら寺にむかった。
夜も更け、深夜だというのに寺は全てに明かりが灯してあった。
皆が寺に到着すると和尚は何も言わずに頷いて風呂場に案内する。
風呂場まで案内して全員が困惑する。
今の状況で美弥を一人にするわけにはいかなかった。
かと言ってこの場所にいるのは全員男。
どうしたものかと途方に暮れていると葉月が自分が一緒に入ると言い出した。
父様は一緒になりたいと言った葉月の言葉を思い出す。
そして自分が「幸せにしてやってほしい」と告げた言葉も思い出した。
夫婦になる2人に止める理由もなかった。
「そうしてやってくれ…俺は和尚と話をしている」
和尚と父様に続いて他の僧侶たちもその場を離れた。
葉月は美弥を抱いたまま、湯加減を見る。
「ちょうどいい温度だよ。美弥」
話しかけても未だに反応すらしない美弥に優しく微笑みんだ
着物を脱がせると、あちこちに残る痣が目に入る。
その痕が痛々しく、この3か月の美弥の苦痛を思うと、またしても心が張り裂けそうになる。
「探し出すのが遅くなってごめんな」
余りにも辛くて、言葉をかけながら抱きしめた。
美弥の温もりを感じ、戻ってきたことを実感した。
「んっ?」
何かが葉月の足に流れ落ちてくるのを感じ抱きしめている手を緩めそれを見る。
夜も更け、深夜だというのに寺は全てに明かりが灯してあった。
皆が寺に到着すると和尚は何も言わずに頷いて風呂場に案内する。
風呂場まで案内して全員が困惑する。
今の状況で美弥を一人にするわけにはいかなかった。
かと言ってこの場所にいるのは全員男。
どうしたものかと途方に暮れていると葉月が自分が一緒に入ると言い出した。
父様は一緒になりたいと言った葉月の言葉を思い出す。
そして自分が「幸せにしてやってほしい」と告げた言葉も思い出した。
夫婦になる2人に止める理由もなかった。
「そうしてやってくれ…俺は和尚と話をしている」
和尚と父様に続いて他の僧侶たちもその場を離れた。
葉月は美弥を抱いたまま、湯加減を見る。
「ちょうどいい温度だよ。美弥」
話しかけても未だに反応すらしない美弥に優しく微笑みんだ
着物を脱がせると、あちこちに残る痣が目に入る。
その痕が痛々しく、この3か月の美弥の苦痛を思うと、またしても心が張り裂けそうになる。
「探し出すのが遅くなってごめんな」
余りにも辛くて、言葉をかけながら抱きしめた。
美弥の温もりを感じ、戻ってきたことを実感した。
「んっ?」
何かが葉月の足に流れ落ちてくるのを感じ抱きしめている手を緩めそれを見る。

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