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奴隷飼い
第4章 奴隷のプライド
「俺の忠誠心…」
それを形にするなら…。
「奴隷の俺には…」
「………………」
奴隷として売りに出された瞬間、どんな人間でも今までの全てが抹消される。
農民のエオスだが、農民でも人としてのプライドはあった。だが、奴隷にプライドなど不必要。
主君となったシェリルに最大の敬意をと……火照る爪先にキスをした。
「……お前にはプライドはないのか?」
「奴隷にプライドなんてありません…。私は…貴方の為ならなんだってします…」
「お前が今した事は、叔母にした事とあまり変わらない気がするがな」
「貴方はマリア様とは違う」
「――っ…!」
下から見上げる獣の眼。身体の芯から熱くさせるその瞳に、我を忘れそうになった。
それを形にするなら…。
「奴隷の俺には…」
「………………」
奴隷として売りに出された瞬間、どんな人間でも今までの全てが抹消される。
農民のエオスだが、農民でも人としてのプライドはあった。だが、奴隷にプライドなど不必要。
主君となったシェリルに最大の敬意をと……火照る爪先にキスをした。
「……お前にはプライドはないのか?」
「奴隷にプライドなんてありません…。私は…貴方の為ならなんだってします…」
「お前が今した事は、叔母にした事とあまり変わらない気がするがな」
「貴方はマリア様とは違う」
「――っ…!」
下から見上げる獣の眼。身体の芯から熱くさせるその瞳に、我を忘れそうになった。

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