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月光の誘惑《番外編》
第1章 月下の桜(一)

 あかりさんも一生懸命ボクサーパンツを脱がそうとするが、上手にいかない。彼女のリーチは短いらしい。
 どうするのかと思っていたら、太腿までボクサーパンツを何とか下ろし、次は足でふくらはぎまで無理やり押しやった。
 俺は苦笑しながら、最後は自分で脱ぐ。

「足癖悪いね」
「手を使ったら、目の前のそれを食べたくなっちゃうから」
「変な言い訳」

 割れ目に指を添えると、既に蜜で溢れている。ヌルリとした粘液が指に絡み、滑りをよくしていく。
 花弁のその先、小さな花芽は起ち上がっている。濡れた指で擦ると、あかりさんの体が震え、甘い吐息が漏れてくる。

「あ、っん」
「すごい濡れてる」
「翔吾、だって、濡れて」
「早く挿入りたいからね。あかりさんは?」

 羞恥に悶えながら、あかりさんは俺にキスをしてくる。そして、小さな声で、俺の理性を吹き飛ばしに来た。

「欲しい」

 左手だったので手間取ったけど、何とかブラのホックを外し、ふるんと揺れた双丘の頂きに吸いつく。舌で突起を転がすと、あかりさんが大きく啼いた。
 その声を合図に、俺は指を彼女の中へと侵入させた。

 中指が熱い隘路を進む。中は思った以上に狭く、キツい。
 しかし、かなり濡れているので、挿入することはできるだろう。

 問題は、動けるかどうかだ。
 これだけキツいと、締め付けられたらすぐに射精してしまいそうだ。

「しょーご、っ、あっ」
「狭いね、中。ちゃんと解さないと」
「や、っおねが、しょーごっ」

 何をお願いしているのか。あかりさんの声は途切れ途切れでわからない。
 まぁ、イヤだとお願いされても、もう止まらないけど。

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