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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第31章 番外編…かけがえのない人
***
ほんとに洋子さんに話したのかな?
なんか上手く誤魔化されたような気がするけど

う~ん…
俺がもし葉瑠だったら…たぶん
電話しね~な!

今まで散々面倒掛けてきたんだ、これ以上は遠慮して言うはずがない。

はぁ~!
電話でも変わりないって言ってたし
予定日までは何日もあるから─大丈夫か。


.:*:・'°
札幌に来て3日

今日は最終的な打ち合わせが終わったらスタッフその他関係者との懇親会に参加して終了。
明日の朝イチには東京へ戻ることになっていた!

「鏡也さん、今日の懇親会参加しますよね?」
「あ~その予定だけど」
「良かった♪」は?

はぁ~!面倒くせ~な…
何しにここに来てんだよ。

札幌支店の元同僚 山下茜

出張初日、札幌まで来てスルーするわけにもいかず
支店に顔を出したのがマズかった。

(やだ、鏡也さんじゃないですか?)
(支店長は?)
世話になったし挨拶だけして帰ろうとしたんだけど

あいにく外回りで留守
時間もないしそのまま帰る事に…
(あ、鏡也さん、もしかしてマネージメント会社の応援ですか?)
(ま~ね)

(そうなんだ…ふ~ん)
何を企んでるんだか、怪しげな笑顔が気になったけど

(じゃ、支店長に宜しく)
(あ、鏡也さん)

バタン!……
最後に名前を呼ばれたけど聞こえないふり
無視して支店を後にした!


なのにさ…
次の日には、なぜか山下が新社屋にいて

(私も何かお手伝いが出来ればと思って)
わざわざ支店長に掛け合って手伝いに来たらしい。

(あのさ、支店暇なの?)
(忙しいですよ)へ?
頼んでね~よ。
それに山下が来たって何が出来んの?

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