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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第12章 過保護な彼氏

「私よ……」
は?…………え?マジで、
「私がここで働く事にしたの」うっそ!
…………マジで言ってんの?
洋子さんが?
でも…それじゃ今までと変わんないじゃん。
仕事終わってから来るんだろ?
「仕事辞めるんだって洋子さん」え、辞める?
嘘だろ?仕事人間の洋子さんが……
ヒロちゃんからのプロポーズだって仕事辞めたくないってかわしてきたのに。
頭の中を整理するからちょっと待って!
…………って言う事は?
「ヒロユキと籍入れてここを手伝う事にしたの」
え、結婚するって事?……
「ま、そういう事だから」
ヒロちゃんが照れ臭そうに…それだけ言ってまた片付けを始めた。
洋子さんも一緒にカウンターの中へ─
2人並んでヒソヒソ話。
マジか!
葉瑠を見ると大きく頷いてる。
そっか……良かったなヒロちゃん。
4人で旅行に行ってからいい雰囲気だったけど
まさか、こんなに早く決めるとは……
葉瑠が俺の手を握ってきた。
──ん?
フフッ
嬉しそうに笑ってる!
「葉瑠はいつ聞いたの?」
何にも言ってなかったじゃん。
「3日くらい前」
洋子さんから聞いたんだって!
なんで黙ってたの?
「鏡也君には2人から話して欲しいと思って」
もう言いたくて仕方なかったらしいけど、我慢してたんだって。
〝はぁ良かった!やっと言える〟
「鏡也君…ビックリした?」
「そりゃな…まさかマジで先を越されるとは─」
ウフフ、ほんとだね!
「でも鏡也君の言った通りになったね」
(もしかして、結婚まで行くかもな)
あ~プールでそんなこと言ったかも。
すっかり騙された!

