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優しさを被った悪魔(仮)
第7章 天使の涙
「じゃ、私、そのままお仕事してもいいんですか?」
「あぁ。」
「井川さんでしたっけ?」
「はい。奥様。」
「えりちゃん、違うよ?奥様じゃないよ?新しいママなんだよ?」
小さな美弥ちゃんという天使を中心に話すのもだいぶ慣れてきた。
でも…
なんとなく、不安で越谷を見た…
越谷も相川さんも、他の秘書の人も、最近妙にバタバタしてる…
「由紀?」
「はい。」
「式は挙げたいか?」
「いえ。」
絶対に義父や母には、会いたくはなかった。