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第29章 恥辱のランウェイ

「いえ、いつもよくしてもらってますから・・・必要なときは、いつでも声をかけてください」

男性も笑顔で返す。

戻ってきた黒木が美咲と彩花に「あの人はこの映画館の常連客の顔は全部わかってるし、それから各方面に顔が広いから、あの人が見張っててくれれば安心だよ」と伝える。

この映画館の客の間では一目置かれている人らしい。

「じゃあ、入ろうか」

黒木がドアを開け、３人で館内に入る。