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嫌いじゃなかったの!?
第4章 3ページ目。
今日が火曜日だから、約1週間後
突然地方営業が入ることはうちの場合珍しくない
家庭がある人はいろいろと大変だと思うが、私は独り身。
だから私は地方営業を任されたのかもしれない。
なら文句を言わず、しっかり仕事を全うすべきだ
だけど、気がかりなのはやっぱりホテルのこと。
私は吹っ切れたけれど、佐伯さんはどうだろうか?
3歳も年上のババアと同じ部屋なのは。
あ、もう少しで誕生日だから4歳差か
そんなことを考えながら私は佐伯さんを呼び、部長から聞いた話をする
そして、最も重要なことを伝えなければならない
「それで、ですね。経費を抑えるために私と佐伯さん、同部屋になってしまったのですが、大丈夫ですか?」
私は佐伯さんの顔を伺いながら言った
すると佐伯さんはいつもより戸惑ったように笑い
「大丈夫ですよ」
と言った
戸惑うのは仕方がない。
お互い何の感情もないとしてもそうなる。
私がそうであったように
でもひとまずは安心だ
嫌な顔して「大丈夫」と言われるより
「よかったです。では、詳しくはまた連絡しますね」
そう言って私は佐伯さんの元を離れた。
しかしその後佐伯さんが
「まいったな」
と悩ましげな表情でつぶやいていたのは、私には知る由もない。

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