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サキュバスちゃんの純情《長編》
第15章 小咄(二)

【女子会】
「あんた、美山さんのどこがいいわけ? 顔? 性格? 体型?」
「頭です」
「……ハゲが好きなの?」
「セクシーじゃないですか、ハゲ」
「せくしー……」
「撫で回したいじゃないですか、頭頂部」
「撫で回す……」
「やだ、舐め回す、だなんて! 恥ずかしい!」
「……目だけじゃなくて耳もおかしいなんて、重症だね」
「でも、できるなら舐め回してみたいですねぇ」
「……陽子ちゃんて相当おかしいね」
このあともハゲの魅力についてひたすら語る日向陽子のフェチに、ドン引きの佐々木良子。
「じゃあ、良子さんは完璧な人がいいんですか!? 多少ハゲていたって、太っていたって、ブサイクだって、好きなら構わないじゃないですか!」
「……身体的な欠点がダメだって言うわけじゃないわよ」
「欠点だって好きなんです、私は!」
「そうね、欠点も引っくるめて愛するものよね」
「でしょう!?」
「体がしんどいけどね……」
「?」
さすがに彼氏が巨根だとは言い出せなかった良子だった。

