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サキュバスちゃんの純情《長編》
第8章 兄弟の提携

「……あ、今日の風呂はあかりさんと一緒に入りたい」
「風呂、かぁ。別にいいよ。俺、昼に一緒に入ったし」
「サンキュ。あかりさん、入ろ」
「え」
「綺麗に洗ってあげるから」
「健吾に綺麗にしてもらってから、俺と寝ようね、あかり」
セフレと一緒にお風呂に入って何もないわけがない。
ちょっとキスをして軽くペッティングをしただけで勃起してしまうハタチの性欲は、十分理解している。
健吾くんとセックスすることを、翔吾くんが許容しているということだ。
そして、それは、逆も同じ。
二人は私を「共有」することに決めたのだろう。
兄弟の中でどんな取り決めがあったのか、今はまだわからない。
けれど、二人はそれで納得し、私をシェアすることにしたようだ。
翔吾くんの笑顔。
健吾くんの仏頂面。
私は、それに従うしかない。
……私の体、保つのかな……?
手っ取り早く精液を確保できるのはありがたいのだけど、それだけが心配だ。
◆◇◆◇◆
檜らしき木材が全面に使われた浴室は広い。浴槽も洗い場も、二人が住むマンションのものよりも広い。
二人以上で入っても余裕のある広さ。温泉旅館の家族風呂だと言われたら納得できる。
昼は外の緑を見ながら入ったけれど、夜は庭がライトアップされていて、また雰囲気が違う。
木の匂いも好きだ。
「健吾くっ、ダメっ」
「ん、止めないよ。奥に出すから」
「や、はげし……っ」
後ろから突かれるたび、水面が激しく揺れ、浴槽から溢れた湯が洗い場に落ちていく。
浴槽の縁をしっかり握りしめて、背後からもたらされる快楽を受け入れる。

