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第4章 遠山 美香 13歳

「あとで、病院行くぞ。」
「…。」
「前にいっただろ？あそこなら、秘密は、守れる。」
「うん。もしかして、ママ？」
「わからん。もし、そうだったら、俺は、離婚する。もう、無理だ。」
「私は？棄てられるの？」
「いや、お前は、俺のもんだ。違う意味で、責任は取るから。」

少し休んでから、美香を楠木病院へ連れていった。

「良かったな。妊娠は、しないね。中、入ってない。」
「なんとなく、わかった。」
「…。」
「遠山？警察には？」
「わからん。これ以上、傷つけたくはない。」
「もしなんかあったら言え。助けるから。金は出せんが。」
「いらねーよ。じゃ、な。」

そう言って、美香を支えるように出た。