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神さま、あと三日間だけ時間をください。
第1章 ♭眠れぬ夜♭

七年目の結婚記念日を迎える直前に、美海は琢郎を引っ張って病院へ行った。そこは総合病院で、不妊専門外来を設けている。体外受精に関しても多くの成功例を持っていた。
夫婦でひととおりの検査は受けたものの、二人ともに、これといった原因らしいものは見当たらなかった。
―矢坂さんご夫婦のように、これといって特に原因がないのに、赤ちゃんに恵まれない方も現実としてかなりの数になるんですよ。
中年の医師は少し気の毒げに告げた。
特に原因もないしということで、二人はマンションからも近い小さなクリニックを紹介された。総合病院は通うにはかなり大変なので、結果的には助かった。
夫婦でひととおりの検査は受けたものの、二人ともに、これといった原因らしいものは見当たらなかった。
―矢坂さんご夫婦のように、これといって特に原因がないのに、赤ちゃんに恵まれない方も現実としてかなりの数になるんですよ。
中年の医師は少し気の毒げに告げた。
特に原因もないしということで、二人はマンションからも近い小さなクリニックを紹介された。総合病院は通うにはかなり大変なので、結果的には助かった。

