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第11章 ビッグな贈り物

　それから数日後、天使 №1から電話が入った。

「もしもし勇次さん、夫が来週の火曜日から、3泊4日での出張
に行くことになったの、私達も何処かへ泊りに行かない？」

「それは良いね、どこかの温泉にでも行こうか？ 水曜日の診察
を終えてから行って、木曜日の夜に帰るのか、それとも、木曜日
の朝早くに出て、金曜日の早朝に帰るのかの、理恵はどちらが
いいかな？」

「私の希望としては、水曜の夜に出て、金曜の朝早くに帰れば、
その日は通常通りに仕事が出来るので、それが良いと思うけど、
貴男の都合はどうなの？」

「僕の方は大丈夫だよ、それより、お手伝いさんには言い訳を
考えているの？」

「それは任せといて、母親に用事が出来たので、今夜は泊ってくるし、
明日の晩も泊るかも知れないので、貴女はお休みしてもらって良いよ、
と云っておくわ」