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止められなかった…
第12章 鋭い視線…
二階の部屋の前…

ドアノブに手を掛け深呼吸する。


…毅然とした態度で行こう
…会社の中だし大丈夫
…何事も無かったように、いつも通りに…


心を落ち着かせドアを開ける。


目に入ったのは、仕事の段取りをしている峻くんの姿だった。


私が来たのを確認すると、いつもの調子で声をかけてくる。


“ゆなちゃん。オレこっちからやってくから、ゆなちゃんは奥からお願いね~。本気でガンガンやんないと、明日までに終われないからね~。”


と、必要書類を手渡された。


私は少し呆気に取られたけれど、ホッとして仕事に取りかかる。


峻くんは入り口へ。
私は奥側へ向かって作業を始める。

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