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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第5章 近付く二人

連絡先を貰ったその日のうちに、SMSでメッセージを送った。

もしかしたら、奥さんや恋人がいるかもしれないから、遅い時間にならないように、差し障りのないような内容のメッセージを送った。


『お疲れさまです!連絡先ありがとうございました!サラって呼んでください!よろしくお願いします。』

『お疲れさまですっ!俺の事はアズって呼んでくださいね!』


すぐに届いた彼からの返事に、心が踊った。

アズ?どんな名前なんだろう…?

そんな事も頭をよぎったけど、何だか名前はどうでも良かった。

この時は本当に、彼について知らない事ばかりで、いろんな事に興味があって、いろんな事を知りたかった。

お兄さんからアズへと呼び名が変わった事で、もうそれで良かった。

だってこれからは、お互いを呼び名で呼べるんだから。

でも、職場ではお互い名前を知らないフリをする。

今までと変わらないPM2時の光景。

ただ変わったのは、プライベートでは、呼び名で呼びあうようになった事。

ここから、二人の秘密は始まっていった。
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