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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第24章 愛しているからこそ

紗蘭の首筋に残る俺ではない誰かがつけたキスマーク。
それを見た途端、俺の中の全ての理性が弾けた。
沸き上がる怒りを紗蘭にぶつける。
体だけでなく、言葉でも紗蘭をせめてしまう。
ずっと我慢してきた思いが溢れては、言葉にして出ていく。
泣いて抵抗していた紗蘭は、いつしか抵抗もせずに、瞳を閉じて俺に身を任せていた。
俺への同情や謝罪のつもりなのか?
そんな紗蘭の態度も、更に俺の怒りを煽っていった。
いっそこのまま、紗蘭を壊してしまいたい!
他の所へ行けないように、閉じ込めてしまいたい!
そんな考えが頭をよぎった。
紗蘭は俺の物。
誰にも渡さない!
俺は、明らかに嫉妬に狂っていた。
普段ならあり得ないくらいに、自分を見失っていたんだ…。
どうしようもないくらいに…。

