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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第20章 運命のイタズラ

アズの涙の理由がわからずに戸惑う私を、アズが優しく見つめる。
「会えて良かった。勝手にいなくなるなよ。俺はサラを離さないって、言ったはずだよ。」
「アズ…ごめん。」
「サヨナラを言った理由は何?俺が嫌いになった?」
「嫌いになんてなれるはずない…。」
「ねぇ、サラ。俺、自惚れてもいい?」
「ん?」
「俺に会えなくて、こんなに痩せちゃったの?」
「……っ!」
「俺に会いたかったんでしょ?」
強気な自信満々なアズの笑顔。
私が大好きなアズの笑顔だった。
「ねぇ、サラ言って!俺に会いたかったんでしょ?……俺は、サラに死ぬほど会いたかったよ。」
キラキラ涙が頬を伝うアズのズルイほど眩しい笑顔に、私はもう強がるのをやめた。
貴方のその笑顔を見たら、もう嘘なんて言えないから。
もし嘘をついたって、すぐにバレてしまうだろうから。
「アズ…会いたかった。私に会いに来てくれて、見つけてくれて、ありがとう…。」
「素直によく言えました!」
そう言ってアズがいつものように、優しいキスのご褒美をくれた。

