この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
私を見て
第1章 待ち合わせの駅で
行き交う人
携帯片手に話す声
イヤホンから漏れ出す音楽
隣の楽しげに話す会話
色んな音の中から一際大きく聞こえる12時を告げるからくり時計の音楽ーーーーーー
あの人は確かに「待ち合わせは12時だよ」と言った。
「遅れちゃダメだよ?特急に乗り遅れるからね」とも。
手の平の中の特急指定席券と乗車券、それぞれ2枚ずつある。
あの人と私の分。
同じく握りしめている携帯は震動すらしない。
周りの人の携帯は音も震動もするのに。
私の携帯だけ静かなままーーーーー
携帯片手に話す声
イヤホンから漏れ出す音楽
隣の楽しげに話す会話
色んな音の中から一際大きく聞こえる12時を告げるからくり時計の音楽ーーーーーー
あの人は確かに「待ち合わせは12時だよ」と言った。
「遅れちゃダメだよ?特急に乗り遅れるからね」とも。
手の平の中の特急指定席券と乗車券、それぞれ2枚ずつある。
あの人と私の分。
同じく握りしめている携帯は震動すらしない。
周りの人の携帯は音も震動もするのに。
私の携帯だけ静かなままーーーーー

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


