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新しい生活
第12章 悪魔の囁き…

湾岸地区の駅のロータリーは
昔の面影はなく、今はインテリジェンスなビルが並ぶ、ビジネスステーションであった。
先日の電話を断る術もなく…約束の日が来てしまった感じだった。
朝…いつもの様に化粧をして、いつもの様に出社をして、いつもの様に…夕暮れ時が来て…
しかし、その日は、午後3時を回った時から、ざわざわとした胸騒ぎを感じていた…
あの悪魔の様な愉悦…
味わってはいけない…禁断の感覚…
反省と懺悔と後悔を感じていたが、その事を思い出している自分に気が付いた。
もう二度と会う事もないと決めていた。
しかし、先日の電話で、私の中の何かが、ふつふつと揺らいでいた…
夕方の駅は、勤め帰りの人でいっぱいだった。
街は、冬模様の色彩…イルミネーションが立ち並ぶビルの窓に鏡の様に写りだしていた。
(どうしようか…)ここまで、まだ迷っている自分がいた。
改札を人混みに押されながら出てしまった…
駅前ロータリーに見覚えのある、車が止まっていた…
バッグの中から、スマートフォンのバイブレーションが鳴っていた。
「鄭です…来ましたね、朋香さん、こちらですよ…黒いセダンです…」と言われ、
車の近くへ重い足取りで進んでいた…
昔の面影はなく、今はインテリジェンスなビルが並ぶ、ビジネスステーションであった。
先日の電話を断る術もなく…約束の日が来てしまった感じだった。
朝…いつもの様に化粧をして、いつもの様に出社をして、いつもの様に…夕暮れ時が来て…
しかし、その日は、午後3時を回った時から、ざわざわとした胸騒ぎを感じていた…
あの悪魔の様な愉悦…
味わってはいけない…禁断の感覚…
反省と懺悔と後悔を感じていたが、その事を思い出している自分に気が付いた。
もう二度と会う事もないと決めていた。
しかし、先日の電話で、私の中の何かが、ふつふつと揺らいでいた…
夕方の駅は、勤め帰りの人でいっぱいだった。
街は、冬模様の色彩…イルミネーションが立ち並ぶビルの窓に鏡の様に写りだしていた。
(どうしようか…)ここまで、まだ迷っている自分がいた。
改札を人混みに押されながら出てしまった…
駅前ロータリーに見覚えのある、車が止まっていた…
バッグの中から、スマートフォンのバイブレーションが鳴っていた。
「鄭です…来ましたね、朋香さん、こちらですよ…黒いセダンです…」と言われ、
車の近くへ重い足取りで進んでいた…

