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いとかなし
第14章 おもいねに わがこころから
顔見知りもいるバスケットボールの試合は迫力満点で、啓司のチームの勝利で幕を閉じた。
「片付けとアフターケアするから、ちょっと待ってて」
フロアからそう告げられて糸は取り敢えず会場を出て外で待つ事にした。
「あの」
声を掛けられて振り向くとそこには女の人が立っていた。
スラリとした長身に髪を緩くまとめて、細身のデニムにニットが健康的な色気を放っていた。
「いと、さん?」
「え?」
「啓司の家に住んでるいとさんよね?」
啓司と呼び捨てるその人に見覚えがない。
「初めまして、私に啓司の勤める病院で看護師をしている篠 深月といいます、啓司から惚気聞いてたから是非会ってみたくて」
惚気と聞いて悪い気はしない。
「片付けとアフターケアするから、ちょっと待ってて」
フロアからそう告げられて糸は取り敢えず会場を出て外で待つ事にした。
「あの」
声を掛けられて振り向くとそこには女の人が立っていた。
スラリとした長身に髪を緩くまとめて、細身のデニムにニットが健康的な色気を放っていた。
「いと、さん?」
「え?」
「啓司の家に住んでるいとさんよね?」
啓司と呼び捨てるその人に見覚えがない。
「初めまして、私に啓司の勤める病院で看護師をしている篠 深月といいます、啓司から惚気聞いてたから是非会ってみたくて」
惚気と聞いて悪い気はしない。

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