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第2章 突然の結婚話

次の日。

バイト先に向かう雅の足取りは重たかった。そんな雅に気づいた友達の陽は声をかけた。

「みぃやび！どうしたの？元気ないね」
「ん……何かね…」
「元気ないなら今日終わったらカラオケ行く？」
「いきたぁい！って言いたいんだけど今日親の友達交えて食事なんだよね…」
「いいなぁ！」

いいなぁかぁ…

そう思いながら雅はため息を吐いた。とはいえ嬉しそうに伝えてくる陽。

「じゃぁ私のとっておきのお守り！」
「えぇ？なにそれ…」
「…これこれ！」

そういいながらも携帯を見せた陽は満面の笑みだった。