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第23章 Become a family 【パズルⅡ・運命の恋人】

年末で車が混んでて、ウチまで1時間程かかった。
ウチに着くともう晩ご飯が用意されていて。
美桜ちゃんと兄貴も食卓について、普段は両親だけの食卓が、一気に大人数になって。
母さんは久々に腕によりをかけて作ったらしく、テーブルには唐揚げだのトンカツだの、学生時代の俺たちの好物が所狭しと並んでいた。主食は白飯じゃなく、赤飯だし。赤飯てそれだけで結構腹に溜まるのに…
それにこのおかずのボリュームよ…
かなりヘビーな食卓に一瞬息を飲む。
俺たちもう食べ盛りの学生じゃないんですけどね、母さん…ガッツリ部活してた頃の食欲想定されても困るよ…
30を目前にした身には、大量の揚げ物の匂いだけで胸がいっぱいだ…美桜ちゃんだって妊娠後期はカロリー制限とかあるんじゃなかったっけ？

それでもなんだかんだ言って結構食べた。
全員お代わりを要求したのはサラダだった。
懐かしい、ドレッシングとオクラが混ざったウチのサラダ。由香は初めて食べた、食べやすい！と言って自分でも作ると言っていた。