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蜘蛛の巣
第3章 救い、あるいは–––
"求めれば……"
そんなことが果たしてあるだろうか
一日時間を貰えたなら、そんな選択はしなかっただろう
だが今自分の中にあるのはあの男から与えられた屈辱と恐怖ーーー
それを拭い去るのが、今の華にとって最も重要なことだった
「……」
何も言わずにただ頷く
それだけで壮真には十分伝わったようだった
「力を抜いて」
自分に背を向けさせ、後ろから抱き抱えるようにして華を包む
少し肌けた肩にそっと口づけが落ちて彼女の体を震わせた
「あ…やだ……」
"やっぱり私……"
「信じて……」
「ッア!」
寝間着の上から乳輪をなぞられただけでその中心は自分にも触れてくれとその存在を主張する
無理やりとはいえほんの少し前に逝った身体だ
与えられる快感は先程よりも更に素早く彼女の脳を支配していった
「あぁ…」
優しく乳首を摘ままれ心地好い電流が身体の中心へと流れてゆく
一度濡れた蜜壺はまた新たな流れを生み出そうとしていた
壮真は器用に華と自分の纏う布を取り去る
直接伝わる温もりが華に更なる安心感を与えより一層彼に身を委ねさせた

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