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第1章 出逢い

｢え？｣

｢あ、いえ、何でもないです……｣



変なことを聞いてしまったと華は慌てて笑顔を取り繕う



｢……？

それで、華ちゃんとアーヤたちはどういう繋がり？｣

｢あ、従兄弟です。昔からの知り合いだから今日は色々案内してもらってて……｣

｢はーん、なるほど｣



華の方を向いたまま壮真は鋭い声を上げた



｢アーヤ！　どこ行くのかな？｣



二人が話している間にこっそりと部屋を出ようとしていた綾斗はぴたりと動きを止めた



｢いや、ちょちょっとトイレに……｣



くるりと振り向いて笑う綾斗に壮真はにっこりと微笑む



｢先に課題を出してもらおうか｣



"あっ！"



その笑顔を見て華は心の中で声を上げた



"氷河期って……！"



｢あの……やってない…です｣

｢ふーん｣



壮真は次に茅斗の方を向いて問い掛けた



｢カーヤは？｣

｢ハナをお出迎えしなきゃと思って……｣

｢それと課題と、何の関係があるのかな？｣



まさに絶対零度の微笑み

柔らかく笑いながら背後は冷たく吹雪いている