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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第26章 "考"


二人きりの部屋に、瑠衣と総司の口付けの音…

荒い息使い…

時折漏れる快感の声…

尚も瑠衣と総司の口付けは続く……


お互い絡め合い、吸い上げ…
激しさは増す。


瑠衣は総司がどれだけ求めても、余程の事が無い限り拒む事は無い…
何時も優しく受け入れてくれる。


(本当に自惚れそうですよ…)


頬を赤く蒸気させ、自分の口付けに答え返してくれる…


(私だけの…大切な大切な…)


瑠衣を女だと知って、狙っている男達は多い。

特に朱雀様…

瑠衣と共通するものが多く、自分が入り込め無い事柄まで行動を共にしている…

……
仕方が無い事かも知れないが、どうしても道場の一件が頭を過ぎる…

それに昨日何かあったのは、瑠衣の態度で察しが付く…


朱雀様とて男…

その気になれば、瑠衣を抱く事も簡単に出来る位置にいる…

それが総司の不安を煽る……

瑠衣を閉じ込め自由に出来る…
あの方の力があれば簡単な事だ、瑠衣もそうそう捕まりはしないとは思うが…


「はぁ…瑠衣…私だけを見て…私だけを感じて…私だけを…んっ…はぁ…はぁ…」

「んんっ…総司…どうしたの…はぁ…ぁぁ…」

僅かに総司の心が入って来る、かなり意識して"心読み"を防いではいるが、総司の気持ちが大きい程、自然に入り込んでしまう。

心は不安と、自分に対する気遣い……


多分、考え過ぎる自分を気遣かっての事だろう…

総司の事だから、意識を総司の方に向かせ、安心させようとしてるのが良く分かる…


もう一つ不安…

此も何となく分かる…
多分に昨日の当代様との……

総司に否定出来なかった事で、不安にさせてるのだろう。


其れで無くても、捕まってみたり、高杉に陵辱されているのを見られたりと…
総司の不安を煽る事ばかりしてると思う。

総司には話て無いが山崎も…

自分は総司しか見ていないのに、周りの男達が見逃してくれない。

不可抗力なのもあるが、自分の不注意もたぶんにある。

総司を不安にするつもりなんて無いのに…
でも自分の行動で、総司を不安にさせてるのは確かな訳で…

「んんっ…私は…総司しか…ぁぁ…見てないよ…」

多分こんな言葉だけでは、総司の不安は拭いきれないと分かっていても、総司の気持ちを少しでも理解している事を伝えてあげたい…

本当に自分は、総司しか見ていないのだから……
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