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よくある恋愛モノ 〜見えない心〜
第1章 揺れる気持ち
「……」
もはや突っ込む気力もない凪はそんな両親を見てただため息をつく
「そういえば凪は一人暮らしするのか?」
食事も終わりに近づいた頃、ふと陸が切り出した
「あ? ああ」
凪はここで初めて口を開いた
陽菜乃に言われて今日考え出したことだが。
「大学生で一人暮らしなんて駄目よ、早過ぎるわ」
「そんなことないよ! 私だって大学入ったら一人暮らししたいもん」
「彼女が出来たらそっちの方がいいだろうしなぁ」
主役を置いて勝手に話が盛り上がる
「ま、やめて下さいお父さん! だいたい陸だって大学院に入ってからなのに……」
「いやぁ、僕の時はまだ二人とも小学生だったから」
「……」
一同を静けさが襲う
「陽菜乃も年頃だし、凪の部屋の前通るとき色々考えちゃうからね〜」
“それはつまり自分の頃は気にせずしていたのか!?”
と家族全員が心の中で突っ込んだが、もちろん誰も口には出さなかった
「まままぁいいわ。今度の休みに探しに行きましょう」
という母の一言でこの話は打ち切りになった

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