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ドラスティックな恋をして
第11章 潮時・・
私のため・・
小さく依子は呟いた。
目を合わせると昌宏はにっこりと笑った。
嫌味の無い、穏やかな目元だった。
「さあ、もういったほうがいい。御主人に駅まで迎えに来てもらいなね、
そのほうがオレも安心だから」
そっと依子の背中を押し、ドアの前で昌宏は依子の体をゆっくりと引き寄せた。
「おやすみ、気をつけてね」
「おやすみなさい・・」
静まりかえった廊下に、ドアが閉まる音が響く。
そのドアを振り返らずに、依子は歩き出す。
もしかしたら、これが最後なのかもしれない、そう思ったらよけいに、
振り返ることはできなかった。
小さく依子は呟いた。
目を合わせると昌宏はにっこりと笑った。
嫌味の無い、穏やかな目元だった。
「さあ、もういったほうがいい。御主人に駅まで迎えに来てもらいなね、
そのほうがオレも安心だから」
そっと依子の背中を押し、ドアの前で昌宏は依子の体をゆっくりと引き寄せた。
「おやすみ、気をつけてね」
「おやすみなさい・・」
静まりかえった廊下に、ドアが閉まる音が響く。
そのドアを振り返らずに、依子は歩き出す。
もしかしたら、これが最後なのかもしれない、そう思ったらよけいに、
振り返ることはできなかった。

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